No.22 ストレスとは(Emotionlogicホワイトペーパー)

Column

2025.04.30

Emotion Logic

Solution

メンタルケア

No.22 ストレスとは(Emotionlogicホワイトペーパー)

はじめに

今回は前回に引き続き感情とストレスとの関係について述べたいと思います。

当社の提携先であるイスラエルの音声感情解析ソフト開発メーカーNemesysco社の子会社EmotionLogic社のホワイトペーパー「LVA and the Emotion Logic HUB – White paper – 2023」の中にストレスと感情についての分かりやすい記述がありましたので、その内容をご紹介します。

 

で医者になった男に「どうやってストレスに対抗するのか?」と聞いたところ「刺激の無い生活をしろ」とのご宣託。そんな聖人君子のような生活ができないから苦労しているので筆者にとってはストレスという言葉は長年謎の呪文のようでした。

 

ところが、最近、我々の提携先であるイスラエルのEmotion Logic社のホワイトペーパーにストレスとはどのようなものかがわかりやすく記載されていました。このコラムの読者の方にもストレスとはどういうものかに興味をお持ちの方がいらっしゃると思いますので紹介したいと思います。

ストレスの定義

このホワイトペーパーでは次のようにストレスを定義しています。

「ストレスは臨床的に『脅威に対する身体反応』と定義されます。

脳内の『扁桃体』(恐怖や不安などの感情を処理する役割を持つ部位)が我々の身体に対する潜在的なリスクを検出し、身体にリスクに備える行動をするようにと警告を送ります。

これにより身体は通常モードから「サバイバル(生存)モード」に移行します。

要するにこの時点で身体は『ここにいたくない』ことを切望する状態になっています。」

 

さらに次の解説が載っています。

 

「興奮はストレスと真逆の状態です。

身体はポジティブな期待を持ち、現在受けている刺激をもっと受けたい、『ここにもっといたい』と思う状態です。」

 

「もう一つのストレスであるCognitive Stress(認知的ストレス)は混乱(Confusion)とも言われます。

頭の中で同時に走っている2つかそれ以上の論理プロセスの間に矛盾がある状態を言います。

認知異常(Cognitive Disorder)ともいわれます。」

 

すなわち、ストレスを誘発するのは単なる刺激では無く、生物体の存在が脅かされるかもしれないような脅威という刺激に対する身体反応です。

例えば残業時間制限を大幅に超えて仕事を続ける、嫌な上司と仕事をする、トラブルが頻発する、身近な人が亡くなってしまう等の事態が自分の周囲に起こると、人間としての生存が脅かされるリスクと感じてストレスとして発現するのです。

これは自分の生存確率を上げるための本能がストレスという警告を発していることを意味し、生物の自己防衛本能に従っていることになります。

ストレスを感じる人は感じない人よりも生存確率が高いと言えるでしょう。

 

生存リスクは取り去らなくてはなりません。

すなわちストレスをむしろ積極的に感じ、それを取り去る行動をとることが必要です。

この為には早期発見・早期対処が大切です。

音声感情解析テクノロジーはストレスの早期発見に絶大な威力を発揮します。

 

ストレス報告と警告レベル

Nemesysco社の音声感情解析テクノロジーLVAでは、話者の音声を解析することにより前回のコラムで紹介した次表に示す7つのストレス程度を検出することができ、ストレスの早期発見に役立たせることができます。

 

Return code Warning Level

ストレスなし

NMS_SD_NOSTRESS (0)

臨床的なストレスが検出されない状態

注意:この状態は話者に怒りの感情があるときにも示される。怒りは脳がストレス解消するために使う方法だから。

ストレス低

NMS_SD_LOW (1)

低レベルのストレスが検出されたが、アラートを出すほどの程度ではない状態

一時的ストレス(低)

NMS_SD_MID_TEMP_OK (2)

時々、比較的高いレベルのストレスが検出されるが、認知ストレスは低く、アラートを出すまでのことは無い状態

一時的ストレス(中)

NMS_SD_HIGH_TEMP_OK (3)

しばしば高いレベルのストレスが検出されるが、認知ストレスは低く、まだアラートを出さなくても良いと思える状態

警告レベルストレス(中)

NMS_SD_MID_WARN (4)

システムは時々高レベルのストレスを検出し、被験者が適切にリラックスすることができない状態で、何らかの肯定的なアクションを取るタイミング

警告レベルストレス(高)

NMS_SD_HIGH_WARN (5)

システムは非常に高い頻度で高ストレスを検出し、被験者が適切にリラックスすることができない状態で、これは非常に高いストレスレベルの状態で適切に処置をする必要がある。

危険レベルストレス

NMS_SD_DANGERLEVEL (6)

システムが危険レベルのストレスを検出し、何らかの症状を示す直前の状態で、直ちにストレスを取り去るアクションを取る必要がある。

 

これらのストレスの程度は話者が数十秒程度のフレーズを話し、それをPCにインストールされた音声感情解析ソフトあるいはクラウドに入力すればリアルタイムで結果が得られます。非常に簡単です。これを用いれば、従業員のストレスの人間ドックを簡単に実施することができます。

注:このホワイトペーパーでは上記のストレスレベルを出力するアルゴリズムについての記述がないので今回は述べませんが、「なぜ音声から感情がわかるのか」については別途コラムにまとめて連載する予定です。

 

音声感情解析によるストレスの人間ドック

予防医学の基本は「早期発見・早期対処」です。

人間ドックでは病気の症状を自覚する前に体の異常を早期に見つけて、投薬や外科的な処置で早期対処し、健康を維持します。

ストレスも同じです。

企業で音声感情解析により従業員のストレスレベルを定期的に測定し、本人がストレスを自覚する前に検出し、もしアラームが出たら本人がストレスを感じていなくても、直ちに現在の仕事あるいは/及び生活環境を変え、脅威と感じている刺激源を突き止め、その刺激源を取り除くあるいは忘れさせる対処が必要です。

ストレスを取り除く対処を行えば従業員の健康を維持できるでしょう。

ウエルビーイング経営が勧められて久しいですが、ストレスの人間ドックは経営者が取り組むべき事項の最上位に置かれるべきでしょう。

音声感情解析によるストレスチェックにご興味のある方は是非当社にお問合せ下さい。

 

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