音声感情解析(分析)の仕組みと導入メリットを紹介
Layered voice analysis
音声感情解析(分析)とは

声ににじむ”感情”をAIが分析し、
ビジネスの新しい武器に。
近年、コミュニケーションの形は大きく変化しています。オンライン会議やリモートワークが当たり前になった今、相手の表情やしぐさといった非言語の情報が見えにくくなり、「いま、どんな気持ちで話しているのか」が分かりづらいと感じたことはありませんか?そんな時代だからこそ、「声」が相手の感情を読み取るための、より重要な手がかりになりつつあります。
こうした背景から、声のトーンや話し方の間合い、抑揚などから感情を分析する「音声感情解析AI」が、多くの業界で注目を集めています。
現在活用が広がっている音声感情解析の仕組みやメリット、そして具体的な活用事例について、わかりやすくご紹介します。「感情」という新たな情報軸をビジネスや現場に取り入れるヒントとして、役立ててみてください。
Structure
音声感情解析(分析)とは?
「声の特徴」から感情の変化を読み取り、
分かりやすく見える化
音声感情解析とは、人の声に含まれる情報から、話し手の感情を分析する技術です。話している「内容」ではなく、声の高さ・速さ・間・抑揚・震えなどの「声の特徴」に着目することで、「ストレス」や「集中」など多様な感情を推定します。
一方で、テキストベースの感情解析AIは、言葉の“意味”に頼った分析が中心のため、話し手の本音や微妙なニュアンスまでは汲み取れないという課題があります。特に「建前と本音のギャップ」がある日本の社会においては、表面的な言葉だけでは分からない“真の感情”にこそ、重要なヒントが隠されていることも少なくありません。
そこで注目されているのが、この「音声感情解析」です。“声”ににじむ感情を可視化することで、コミュニケーションの質を高めたり、相手の本心をより深く理解したりする新たな手段として、ビジネスから教育現場まで活用の幅が広がっています。

Structure
音声感情解析(分析)の仕組み
151種類の感情要素を、
高精度で音声から抽出
音声感情解析AI「ALICe(アリス)」は、最先端の「LVA(Layered Voice Analysis)テクノロジー」により、声に現れる151種類もの細かな特徴を分析します。そこから、ストレス・不安・確信・集中・疲労などの約30~60種類の主要な感情パラメータとして“見える化”することで、会話中の感情の動きをデータとして細かく検出。その解析精度は、約94%までに達しています。
根幹技術となる「LVA」により、
感情を”客観的に”評価
感情には、意図的につくられる随意感情と、無意識にあらわれる
不随意感情があります。そして、後者の「不随意感情」は、声の
トーンやリズム、抑揚、テンポを変化させます。ALICeが活用する
「LVAテクノロジー」はそこに着目し、声の波形や周波数スペクトルを精密に解析することで、音声の揺らぎから“本当の感情”を捉えることを可能にしました。
たとえば、ストレスを感じているときには声の周波数が高くなり、波形も不規則になる傾向があります。逆にリラックスしているときは、
声のトーンが安定し、波形も滑らかになります。このような音声の揺らぎを細かく解析することで、会話中の感情の変化や、言葉の裏の本音を正確に導き出すことができます。
これまで、コミュニケーションの中で感情を読み取る際は、言葉や表情、仕草などから“主観的に”感じ取ることがほとんどでした。しかし、音声感情解析AI「ALICe」を使うことで、無意識の声の揺らぎを検出し、相手の気持ちをより的確に、”客観的”に理解できるようになります。
Flow
感情解析のプロセス
LVAテクノロジーによる感情解析では、151種類の音声バイオマーカーと独自の数学的アルゴリズムを用いて、話している相手の感情を識別します。解析の流れを簡単にご紹介します。
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音声取得
マイクや録音デバイスを通じて、音声を収集。
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特徴量抽出
収集した音声から、声の高さ、強さ、リズム、間などの非言語的特徴を抽出。
-
数理処理
抽出した特徴を、独自の数学的アルゴリズムで解析し、感情のパターンを識別。
-
感情出力
解析結果をもとに、ストレス、興奮、混乱などの感情状態を数値化し、可視化。

Voice emotion analysis
感情解析レポート生成AIの仕組み
改善行動までご提案できる、
音声感情解析AI「ALICe」
感情データを活用し、AIがビジネスシーンごとに最適なレポートや判断支援を提供するソリューションです。LVAテクノロジーで抽出した感情データを音声認識・生成AIと連携させることで、会話内容を要約し、課題や改善策まで自動的にレポート化します。
音声感情解析・音声認識・生成AIを組み合わせた統合サービスと
して、対象音声を解析し、概要から要点、取るべきアクションプランまでを自動生成し、レポートとして出力します。インタフェースを提供しますので、音声認識と生成AIはお客様の用途に合わせて変更が可能です。また、活用ページでご紹介している領域以外もご相談・ご要望に応じて幅広い業種でご利用いただけます。
Merit
音声感情解析(分析)のメリット
音声感情解析は、業界や業種を問わず、幅広い現場で活用できる技術です。ここでは、導入することで得られる3つのメリットを紹介します。
Merit
Merit 01
意図的にコントロールできない、
無意識の感情を読み取れる
日々の会話の中で、私たちは無意識のうちに“相手に求められる答え”を返してしまうことがあります。たとえば、言葉では「大丈夫」と言いながら、内心では「不安や迷いを抱えている」というすれ違いは、あらゆる現場で起こり得ます。
音声感情解析AI「ALICe」なら、そうした無意識の“感情の揺らぎ”を検出することが可能。本人も気づいていないストレスや本音を捉えることで、対話の質を深めるだけでなく、課題の早期発見や関係性の改善にもつなげることができます。
Merit
Merit 02
特別な準備は不要。
普段の会話をそのまま解析
音声感情解析は、声に含まれる感情の揺らぎやニュアンスに着目するため、特別な質問を用意したり、改まった場を設けたりする必要はありません。面談や会議、通話など、いつも通りの自然な会話が解析対象となります。
たとえばコールセンター業務では、オペレーターとお客様のやりとりをそのまま分析することができ、顧客のリアルな感情の変化や、オペレーターの対応の温度感などを可視化。そこから応対品質の改善や、タイムリーなフォローアップにもつなげることが可能です。
Merit
Merit 03
生成AIと連携した改善レポートで、
“次に取るべき行動”がすぐにわかる
音声感情解析AI「ALICe」は、感情をただ「見える化」するだけではありません。解析結果をもとに、改善につながる具体的なアクションまでご提案できるのが大きな特徴です。
解析内容は、グラフやコメント付きのレポートとして出力され、感情の傾向や対応ポイントが一目で把握できます。さらに、生成AIが「次にどのように改善するべきか」といった具体的な改善行動案を自動で生成。現場ですぐに活かせる、実践的なフィードバックをご提供します。
Merit
Merit 04
言語・性別・年齢・人種を問わず、
公平に解析できる
音声感情解析AI「ALICe」は、言葉の“意味”ではなく、声の波形(音のかたち)から感情を解析します。そのため、日本語・英語・フランス語・中国語など、言語を問わず感情分析が可能です。
また、人の声は性別・年齢・人種によって異なる特性を持ちますが、「ALICe」はフォルマント解析により、こうした個人差に左右されず、誰の声でも安定した感情解析を実現。グローバルに事業展開する企業にも幅広く活用いただけます。
Case
音声感情解析(分析)の活用事例
Case 01

音声で提出する、新しいエントリーシート
従来のエントリーシート(ES)は記述式が主流でしたが、近年では生成AIの普及により「誰が書いても整った文章」が簡単に作成できるようになりました。その一方で、応募者本来の人柄や本音を見抜くことが難しくなっているのが現状です。
そこで注目されているのが、“音声によるES提出”です。応募者は、スマートフォンやPCから専用リンクにアクセスし、音声で質問に回答。たとえば「1分間で自己紹介をしてください」といった課題に取り組んでもらい、その音声データをもとにAIが感情を解析します。
解析結果は、以下のような多角的なアウトプットとして可視化されます。
主なアウトプット例
- パーソナリティ診断(4タイプ分類)感情傾向から応募者の人間性・傾向を分類
- 潜在的なうつ傾向(OCA)精神的な脆弱性や離職リスクの予測
- 発言信憑性評価(RISK)発言の真偽や不安定さの可視化
- 言語化・情報処理能力(MEE)発話スピードや論理性から思考力を評価
感情パラメータから以下の8つの指標を算出
- 自信
- 柔軟性・適応力
- 誠実さ・信頼感
- 興味・意欲
- ストレス耐性
- 問題解決思考
- 共感力
- 責任感
このような新しい形式のエントリーシートを導入することで、記述式では見えにくい応募者本来のポテンシャルや本質的な魅力に気づくことができます。そして、表面的な情報にとらわれない、公平かつ深い人物理解にもとづいた選考が可能になります。
Case 02

お客様対応の質を高め、人材育成に役立てる
コンタクトセンターなどの現場では、音声感情解析AI「ALICe」がオペレーターとお客様のやりとりを分析することで、応対品質の向上や評価、教育指導などに幅広く役立てることができます。
通話内容をもとに、「どれだけ相手の反応を意識して話しているか」「会話の中でポジティブな雰囲気をつくれているか」といった感情傾向を数値化。“会話の質”を感情レベルで可視化することで、「傾聴力」や「お客様に寄り添う姿勢」など、オペレーターに求められる重要なスキルを客観的に評価することが可能です。さらに、感情データをもとにした改善提案のレポートが自動生成され、実践的なフィードバックをすぐに確認できるため、スキルアップにも直結します。
また、「心理的安全性」や「エンゲージメントの度合い」を測定することで、顧客やオペレーターのストレスの兆候を早期に察知できることも、ALICeならではの特徴。Calls Log機能により、高いストレスが検出された音声等のラベリングが行われ、優先的に確認すべき音声を自動で算出できます。
Case 03

従業員の健康・ストレスを正確にチェックする
「HRテスト」
現代の職場では、メンタルヘルスのケアがこれまで以上に重要になっています。ハラスメントや業務過多など、ストレスの原因はさまざまで、本人も気づかない“無意識のストレス”が蓄積されているケースも少なくありません。しかし、従来のアンケートや面談形式では、こうした本音の感情を正確に読み取ることが難しいのが現実です。
そこで注目されているのが、音声感情解析AI「ALICe」を活用した新しいHRテストです。社員の音声回答を解析し、「声の揺れ」「抑揚」「間」などから感情の動きやストレスの兆候を数値化。内容だけではなく、“その発言が本音なのか、建前なのか”といった感情の質まで読み取ることができます。
たとえば、このような質問でストレスをチェックします。
設問例)
- 【設問1】現在のお仕事についてお伺いします。あなたの役割や、その仕事を選んだ理由等についてお話しください。
- 【設問2】会社の中であなたはどの様な存在ですか?同僚や他人から見たあなたについて教えて下さい。※職場の上司や同僚に、「あなたはどんな人ですか?」と尋ねたら、どの様に答えると思いますか?彼らの立場になって想像し、お答えください。
- 【設問3】人から褒められたり、感謝されたりした時のエピソードを教えて下さい。その時、どの様な気持ちになりましたか?
このような質問を通じて、モチベーションに基づく本音の発言なのか、あるいは周囲に合わせた建前の発言なのかを正確に見極めることが可能です。
健康経営の一環として早期にフォローアップを行うことで、従業員の離職リスクを未然に防ぎ、離職率の低下にもつなげることができます。
その他にも、さまざまな場面で活用されています
-

顧客対応・コールセンター業務での活用
- お客様の感情(クレーム・満足度)をリアルタイムで把握し、応対品質の向上に貢献
- オペレーターのストレス状態を検知し、的確なフォローやサポートが可能
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採用・人事領域での活用
- 面接時の「印象の見える化」や「違和感の検出」による客観的評価
- オンライン面接でも、応募者の感情変化や志望意欲を把握
- 新人教育などでメンタル傾向をチェックし、適切なサポートにつなげる
- 離職リスクの高い社員を事前にケア
-

法執行・調査分野での活用
- 被疑者や被害者の感情反応を可視化し、発言の真偽を正確に捉える
- 取り調べ中の感情の揺れや変化を科学的に補足し、信頼性の高い判断材料に
Comparison chart
感情解析ツールの比較表
| 音声感情解析AI 「ALICe」 |
A社 (感情テキスト解析型) |
B社 (音声トーン解析型) |
|
|---|---|---|---|
| 解析対象 | 音声そのもの(波形・フォルマント) | テキスト内容 | 音声の抑揚・トーンのみ |
| 対応言語 | 約30言語以上(言語非依存) | 日本語・英語中心 | 日本語中心(英語は限定) |
| 分析精度 | 約94%の高精度 | テキスト依存のため低め | 中程度(環境ノイズに弱い) |
| 本音の可視化 | ◯ 無意識・不随意な感情まで検出 |
× 表現された言葉に依存 |
△ 演技感情に影響されやすい |
| 人種・性別・年齢の影響 | なし(フォルマント解析で補正) | あり(データ偏りの可能性) | ややあり(音域の違いに影響) |
| リアルタイム解析 | ◯ 即時フィードバック対応可能 |
△ 解析にタイムラグ |
◯ 解析可能 |
| 活用分野の広さ | 採用・面談・営業・接客・医療・法務など | 主にカスタマーサポート | コールセンター中心 |
| 生成AIとの連携 | ◯ 感情データから改善提案まで |
× テキスト分析止まり |
△ 限定的な連携 |
| 導入形態 | クラウド・オンプレ・スタンドアロン対応 | 主にクラウド | クラウド・一部オンプレ |
|
音声感情解析AI「ALICe」 |
|
|---|---|
| 解析対象 | 音声そのもの(波形・フォルマント) |
| 対応言語 | 約30言語以上(言語非依存) |
| 分析精度 | 約94%の高精度 |
| 本音の可視化 | ◯ 無意識・不随意な感情まで検出 |
| 人種・性別・年齢の影響 | なし(フォルマント解析で補正) |
| リアルタイム解析 | ◯ 即時フィードバック対応可能 |
| 活用分野の広さ | 採用・面談・営業・接客・医療・法務など |
| 生成AIとの連携 | ◯ 感情データから改善提案まで |
| 導入形態 | クラウド・オンプレ・スタンドアロン対応 |
|
A社(感情テキスト解析型) |
|
|---|---|
| 解析対象 | テキスト内容 |
| 対応言語 | 日本語・英語中心 |
| 分析精度 | テキスト依存のため低め |
| 本音の可視化 | × 表現された言葉に依存 |
| 人種・性別・年齢の影響 | あり(データ偏りの可能性) |
| リアルタイム解析 | ◯ 解析にタイムラグ |
| 活用分野の広さ | 主にカスタマーサポート |
| 生成AIとの連携 | × テキスト分析止まり |
| 導入形態 | 主にクラウド |
|
B社(音声トーン解析型) |
|
|---|---|
| 解析対象 | 音声の抑揚・トーンのみ |
| 対応言語 | 日本語中心(英語は限定) |
| 分析精度 | 中程度(環境ノイズに弱い) |
| 本音の可視化 | △ 演技感情に影響されやすい |
| 人種・性別・年齢の影響 | ややあり(音域の違いに影響) |
| リアルタイム解析 | ◯ 解析可能 |
| 活用分野の広さ | コールセンター中心 |
| 生成AIとの連携 | △ 限定的な連携 |
| 導入形態 | クラウド・一部オンプレ |

⾳声感情解析AI ALICe
”感情”を価値ある”情報”として引き出し、
実践的な改善アクションをご提案
「ALICe」は、約94%の精度で感情を分析する音声感情解析AIです。
感情を見える化し、改善に向けた具体的な行動をご提示します。
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